「身近にある熱わかるようで分らぬ身近な現象でやさしく解く」
先日から冷凍とか空調とかを勉強しているが、機械関係は本当わからない。嫌いだ〜!!と思っていたところにこの本、物理・化学のことがらをやさしく説いてくれている。分り易いし身近な現象で持って説明してくれるから本当に簡単にわかった気になる。
暑いときに涼しくするためにどうする?断熱。寒いときにどうする?蓄熱。
中が固まった温泉卵は黄身の固まる温度が68℃で白身が73℃なのでその間の微妙な温度で作れる。その逆の半熟卵は高温でさっさとゆでて外側の白身を固め、中心部の黄身まで熱が伝わらないうちにやめちゃう。へぇ〜♪熱の伝わり方がポイントなんだ。
尖ったもの、細かいものが熱伝導が良いだって!!感覚的にはわかっていたことがきちんと熱伝導といいう解説でなされていく。へぇ、へぇ、へぇの世界。
フリーズドライは水を凍結させて、昇華させることで水分を取る方法、減圧により沸点降下で水を蒸発させることで海水から真水を作ったり、もう驚き!身近なことがこんな風にして作られていたんだ!!
また懐かしいショウノウボートは表面張力のちがいで前に進むとか、水飲み鳥は熱でエーテルが気化するので徐々に首が下になり、くちばしが水につかって冷えることで戻るという面白さ。ローソクを使ったポンポン船は、ボイラー管内の水が気化することで噴射するとか。昔は今のような電気で動くものではなく、本当に物理・化学の原理を使った面白い遊びだった。あの時代の雑誌「科学」と「学習」、あれもよかったなぁ、「子どもの科学」大好きだった。今「大人の科学」というのもでているが、なんでも電気ではなく、物理・化学現象を直接使うのがエネルギー的にもいいんだろう。
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posted by west32 at 23:04| 大阪 ☁|
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