発「待って待った本予約が多くナカナカ順番回ってこなかった」
概「『話す』と『書く』言葉は全く違う翻訳できても同じじゃない」
得「英語で話すとき英語の概念それが表現する言葉の意味」
結「ネットでは英語が普遍語皆がその図書館に出入りしたくなり」
・翻訳所それが日本の大学日本語への一方通行で
・日本語それは学問も文学も自分たちの言葉でできる場
・翻訳は置き換えられる真理だけテキストとはそこだけの真理
・『主要な文学』として世界の読書人に知られる日本近代
・表意・表音に音訓と書き文字では色々意味使い分けを
本の中から
・母語
・普遍語、現地語、国語
・三四郎:夏目漱石
自分でもうすうす感じていた言葉と考え(思考)について整理していただいたような本だ。
『話し言葉』と『書き言葉』が違うというのは分かっていたが、昔の文語体とは明らかに違う。今、言文一致というけれど実は『話す』と『書く』は違う。話すように書くなんて実はできない。音として消えていくものと残るものは違う。それを改めて認識させられた。
そのうえで、『書く』という行為が自分の言葉、母語、現地語との関係でどう変わるかを考え直すこともできた。書く行為にはその言語で考えることも含まれる。英語で書くときには英語なりの考え方でという話の流れから言葉がある。日本語で書くときには日本語としての書き方、話の流れがある。これは決して翻訳というレベルのことではない。思いを表現するには表現する言葉に応じた表現方法がある。
結果として言葉、日本語、英語を振り返ることができた良い本だ。しばらく経ってからもう一度読んでみたい。
追伸 2010/8/8 再読(こちら)
ラベル:水村美苗