2007年05月06日

書評(その2):星新一1001話をつくった人:最相 葉月


星新一 一〇〇一話をつくった人
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書評/ルポルタージュ



星新一さんってぼっちゃんだったんだ。知らなかった。
ぼっちゃんなりに子供の頃から青年時代はお気楽にできたんだ。でも、父星一を亡くしてからは、会社のゴタゴタで苦しみ、結果自分の全く知らないSFの世界に自分を発見し、SF界の殿さまになった。

私は学生時代にSF同好会というサークル活動をしていたが、その頃の私のお気に入りは故 半村良さんだった。ショートショートの神様、星新一さんは中学、高校時代に次々と読んだし、もう余りにもマンネリで、余りにも沢山のショートショートの数で嫌になっていた。また真鍋博さんのイラストと併せ、星新一のこのモノクロのような世界は余りにも淡く、血気盛んな若者としては個人的には興味を惹かなかった。

当時のSFといえば、「スターウォーズ」「未知との遭遇」というSF映画が上映され、SF関係の雑誌、SF宝石、SFアドベンチャーも創刊され、丁度ブームまっ盛りだった。その中で星新一は、確かに高貴な雰囲気を持っていたと思う。うん、殿さまっていうのが当たっていたようだ。私達若者にとっては星さんをとてもぼっちゃんとはいえない雰囲気だったので、SF作家の世界でそう言っていたとは知らなかった。

そんな意味で星さんの一生をこのように通して教えていただけるのは非常にありがたい。また併せて日本のSF界の勃興から文学界との確執、というより一段と低く観られていたSFの立場を上げようとSF界は頑張っていたんだが....、を説明しており、SF界の活動がわかりやすく述べられている。当時のSF界はポピュラーになりつつあるとはいえ、やっぱりマニアの集まりだったし、色々なゴタゴタもあった。そんなところを素人?にもわかりやすく説明されている。

星新一さんは普遍性を求めていたとのこと。あれから30年近く経った今、もう一度星さんのショートショートを読んでみたい。またこの本で父星一さんのビジネスマンとしてのすばらしさに気づかせて頂いたので星一さんのことも調べたくなった。


追伸
タモリさんとじゃれあっていたとは知らなかった。世界も違っていたし、私のイメージとしては時代もちがうような気がしていたんだが。ビックリだ。
タグ:最相葉月
posted by west32 at 13:13| 大阪 雨| Comment(2) | TrackBack(1) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
得意技?は積ん読なのですが、
影響されやすいタイプなので、
分厚いこの本を頑張って読みました。
読んだら面白くて、次は「人民は弱し
官吏は強し」を読みました。
星新一さんは親切第一の”親一”さん
だったのですね。。。
何がきっかけか覚えていませんが、
高校の頃にショートショートに出会って
不思議な話を書く人だと印象に残りました。
それにしても、時代にあわせて何度も文章
を書き直してきたとは驚きです。
Posted by su at 2008年03月30日 23:53
本を読むきっかけになったとはうれしい限りです。
私は学生時代に「人民は....」を読んだんですが、何が何やらわかりませんでした。大人?になった今この本を再読するのは面白そうです。
Posted by west32 at 2008年03月31日 08:23
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星新一 1001話をつくった人 (最相葉月著)
Excerpt: ショートショート作品を1000作以上も書き上げたSF作家、星新一の生涯を語るノン
Weblog: 「想感」ブログ
Tracked: 2007-05-06 19:28
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