ゆったりした時間の村....何もない場所、木屋谷。そしてTVやラジオもなく、新聞があるだけの民宿たむら、疲れた時にこんなところで休むのも確かに良い。自然の中で生きるって感じなんだろうなぁ。
気持ちが落ち着く本だった。
登場人物
私 山田千鶴
恋人 久秋(ひさあき)
民宿たむらの田村
木屋谷
自殺の名所 眼鏡橋(観世橋)
気になった言葉から
・地のものは何でもうまいで、誰が作ってもおいしいんや。
・この辺の人らは新米おかすにして、古い米食うぐらいや。
・私は私の日常をちゃんと作っていかなくちゃいけない。
・何でできた物なのか、どうやって作った物なのか、口に入れるとちゃんとわかる。
どんな手の込んだ料理より、どんな高級料理より、それはおいしい。
・あんたって、自分が思っているんとは全然違うしな。
あんた、自分のこと繊細やとか、気が弱いとか言うとるけど、えらい素直やし、適当にわがままやし、ほんま気楽な人やで
・マッチには住所と電話番号が書いてあり、年中無休、絶景の宿たむらとなっている。
この本、私も読みました。
妹尾さんって、現役の国語の先生らしいですが、
都市部の教師ではないせいか、非常にゆったりした感じの作品を書かれますね。(何せ、近隣の学校の荒れを聞いてるので、ついつい、そういう発想になります。(^^ゞ)
なんか肩の力を抜いて生きていくことが
大事なんだよ、って教えてもらった気がします。
瀬尾さんの作品はそういうのが多いですよね。
なので好きです。
私は初「瀬尾まいこ」さんでしたが、落ち着きました。「図書館の神様」も読んでみたいと思います。