2007年10月09日

<書評>公式フォトブック 北極のナヌー

(一言)北極の動物の世界から、地球環境を考える。


公式フォトブック 北極のナヌー
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livedoor BOOKS
書評/サイエンス


★★★★★★★★★★ west32書評 ★★★★★★★★★★

これは北極、その自然とそこに暮す生き物に魅了された二人、アダムとサラが映像にまとめた「北極のナヌー」からの写真集。厳しい自然と生きることの厳しさを訴えている。

映画としての物語は北極に住む大きくて力の強い二種の動物、ホッキョクグマとセイウチの子供、ナヌーとシーラが親に守られながら成長していく姿が、その生活を通して描かれる。対比してホッキョクグマとセイウチの子育てが写真で次々と現れるため、種によってこれほどまで違うのかとその対照性に驚かされる。でも孤独な育児、集団での育児、いずれにもかかわらず、育つ子があり、ついて行けない子がある。自然の厳しさとはそれほどのもの。

ところでこの著者の視点は今までのように自然の厳しさを描いているのではない。彼らは生物ピラミッドの頂点のホッキョククマさえ脅かす人間の行いを表している。何千年もの営み、北極ではホッキョクグマ以下の生き物が、子供を産み、その生活を続けてきたが、もう彼らの環境が変わりつつある。氷が溶けるということは、生命のバランスが崩れるということ。この地の生き物が生きて行けなくなる。これが主題として大きく述べられている。

映画をもとにまとめられた本で、著者の意向は映画により的確に現れていると思うので、是非映画と一緒に楽しみたい。データで述べられた「不都合な真実」とは違った意味で、厳しい自然を示した一つの事実がわかる。そして著者のアダムとサラの15年にわたる北極の旅とそれで得たものを受け、私たちが何を考えながらこの地球で生きて行くべきかを感じたい。


ナショナル ジオグラフィック / 日経BP出版センター(2007/09/20)
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posted by west32 at 23:03| 大阪 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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