「成果主義 そんなもんけちらし 今は 人のつながり バグジーもそう」

愛と感謝の美容室 バグジー 1
- 田原 実、山上 幸二
- インフィニティ
- 1050円
書評/ビジネス

★★★★★★★★★★ west32書評 ★★★★★★★★★★
久々の「本が好き!プロジェクト」の絹本を受けた。前回の「人類が消えた世界」はいい本だったがとにかく長かった。そこで今回はお手軽なコミックを。本当に素直に読める。
この本は、福岡の美容室「バグジー」の成り立ちから、現在の姿までを描いている。カリスマ美容師の久保華図八氏がその腕に酔いしれ、お客さまを軽んじ、スタッフを邪険にして、結果として右腕とも言える幹部3名を失い、結果倒産の危機に至る。もう落ちようとしたときに友人や経営講座からどうすれば良いかのアドバイスを得て立ち直っていく。そのキーワードは「人の辞めない店」、どうやってその店をつくり、いま皆がどうやているかを面白おかしく示してくれる。
私が一番気に入った部分は、倒産、自殺を考える久保氏に対して、飛行機で駆けつけてきて入った友人の言葉「ナンバー2が辞めるって時ってのは、会社が変わるチャンスなんよ!」「つまり、良くなる前兆なんよ。ほんま、良かったのう!」。これは、ドン底だと思ったらそれは次の始まりであるとのこと、いい言葉だ。私もいつもそんな気持ちでやっているんだが、そういってあげる友人でもありたい。
ちょっと前の時代は、不況で苦しく、成果主義、早期退職などという言葉が氾濫し、競争!競争!と厳しい時代だった。一部の人は勝ち抜いたが、大抵は潰されていった。いやな時代。でも今はそこから変わりつつある。企業における人の評価も成果主義というのものから、人と人の関係を重視する方向にあるという。まさしくこのバグジーの歩んできた道のとおりだ。この本の中には色々いい言葉があるが、「人のつながりで生かされています」ってのが良いんだろうな。また力強い、人の手書きの文字1これこそ最高の人と人のつながりを示すものだろう。
そんな意味で今の時勢にあった物語、今の世の中、まさしくそんなビジネスが現在勝ちつつあるのだろう。
田原 実
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