「先のこと分かれば良くも悪くももっと知りたい自分はどうなるの」
ロバート・J・ソウヤー
早川書房
発売日:2010-01-07
アメリカのTVドラマの原作、どうだろうかと読んだが引き込まれるストーリー。
大規模実験の副産物?として21年後の未来を2分間みた人類、全員にチャンスが与えられエッという年老いた自分をみて喜ぶ人嘆く人、そして何もみれなかった人....未来の妻は夫は、何をみたのかで本当に恐ろしい。
その世界に進むのなら怖い、自分がどうしてもそうなるのかと思うと。
でも21年という年月は長い、40台の主人公はもう60台に、10歳の子が30に。大きな変化だ。
私自身は21年前の私は今のようだとは想像すらできなかった。だから今から21年後といわれても、未来が、いや可能性というべきか、それがなくなることが怖い。自分の未来は知らずに居たい。
この小説はその世界をみせてくれる。
主人公ロイドはカナダ人、舞台はスイス、もう一人の主人公はギリシャ人テオ、また主人公の一人に、ミチコ・コムラという日本人や日本というものも描かれる。本当に世界をまたにかけた小説だ。
この中で取り挙げられる本に「クリスマスキャロル」「オイディプス王」・・・
posted by west32 at 15:26| 大阪 ☁|
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